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   Q 最近よく耳にする「センチネルリンパ節」とは何でしょうか?
 
 
   

 
 
最近、乳癌は「全身病」という考えが定着してきて、抗癌剤やホルモン剤などの補助療法に力を入れるようになり、手術は温存術をはじめ縮小傾向にあります。同時にリンパ節に関する考え方も変化してきました。
 

 
乳癌は「局所病」と考えられていた時代は、肋骨の付け根にある「胸骨傍リンパ節」を摘出していました。しかし、この摘出の有無で予後は変わらないという データが出たので、現在はほとんど行われていません。しかし、乳癌はまず脇の下の腋窩リンパ節に転移するので、現在、乳房温存術でもこれは摘出(郭清とい います)しています。
 

 
一方、腋窩リンパ節を郭清すると、術後リンパ液が流出し、これを排出するために管(ドレーンといいます)を挿入するのですが、なかなか抜去出来ず、入院期 間の延長につながってしまいます。そうなると入院費もばかになりませんし、みなさんも1日も早い退院をお望みのことと思います。
 

 
しかし最近リンパ節転移程度は予後に関係ないといわれてきています。乳癌が最初に到達するリンパ節があり、その先のリンパ節はそこから枝分かれしていると いうことが判明し、その最初のリンパ節に転移がなければその先のリンパ節も転移がないという研究が発表されました。ですので、そのいちばん最初のリンパ節 (別名、センチネルリンパ節)を見張ることが大切であり、センチネルリンパ節に転移がなければ、腋窩リンパ節郭清を省略できるというわけです。そうすれば 日帰り手術も可能になってきます。
 

 
センチネルリンパ節は肉眼では見えませんので、検出します。その方法はふたつ。手術を開始する時点でしこりの下や乳輪の下に色素を注入し、染まったリンパ 節を摘出する「色素法」と、放射線同位元素という特殊なものを前日に投与し、手術時に音で検出する「放射線同位元素法」です。その検出法の成功率は各々の 方法で約90%、併用することにより97〜99%と高くなっています。ただ、現時点でこの方法は保険適応がありません。また、画一された方法ではないの で、バックアップ郭清といって、従来のリンパ節郭清も行い比較検討している段階です。しかし、ごく近い将来に確実な方法となるのは間違いないでしょう。

(平成15年10月21日)
 
 
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