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   Q 乳首からの分泌液は心配ないでしょうか?
 
 
   

 
 
母乳が流れる乳管は、片一方の乳房で約15〜20本あります。授乳期以外でそのいずれかの乳管から分泌液が出るものを乳頭異常分泌症といいます。その出方 もブラジャーにわずかに付着するものから乳頭を指でつまむとピューッと出るもの、片一方の乳管から出るもの、両側の乳管から出るもの、一ヶ所の乳管から出 るもの、数ヶ所の乳管から出るものなどさまざまです。分泌液の性状も透明、黄色、乳性、膿性、血性とバラエティーに富んでいます。
 

 
乳頭異常分泌症は乳腺外来を訪れる患者さんの中では約5〜7%と少ないですが、しこりを触知しない病変で本症が唯一の症状である確立は約70〜80%といわれています。
 

a.透明、黄色の分泌液
乳腺症に伴うことが多く、量は少なめでいくつかの乳管から分泌することが多いです。
 
b.乳性分泌液
授乳期以外でいくつかの乳管から乳性の分泌液が出るものがあります。このような人のなかにはプロラクチンという授乳ホルモンが過剰に分泌されている人がい ます。その中に下垂体腺腫という頭蓋内に病変がある人がいます。乳性の分泌液が両側からかなりの量が分泌されている人には、授乳ホルモンの測定や、頭のレ ントゲン・CT・MRIなどを行い、病変の有無を確認します。
 
c.膿性分泌液
陥没乳頭などで乳管が閉塞し、感染をおこすことによって生じる、乳輪下膿瘍というものがあります。このような場合乳頭から膿のようなものが分泌されることがあります。対処法としては抗生物質の投与。炎症が高度な場合、切開・排膿を行うこともあります。
 
d.血性分泌液
乳頭から血性分泌物、とりわけ片一方の一ヶ所の乳管からの分泌は要注意です。そのような場合、乳管内にしこりが存在している可能性があります。そのしこりの種類は、良性(乳管内乳頭腫)、悪性(乳管内乳癌)であり、その確率は半々といわれています。
 

悪性の場合でも、しこりが触知される前の状態なので、早期に対処すれば心配はいりません。しかし放置しておくと乳管を破り、しこりとして触知されるようになるので、しっかりと診断しなければなりません。
 

 
血性乳頭分泌の診断としては、分泌液の細胞診、CEAという特殊な抗体(腫瘍マーカー)を測定する方法、該当乳管に造影剤を注入しマンモグラフィーを撮影 する乳管造影、直接乳管内を観察し、場合によっては組織を採取する乳管内視鏡、超音波検査などがあります。しかし確定診断に至るには該当乳管のみを切除し てくる乳管腺葉区域切除が必要になります。そして組織を細かく検査し、良・悪性の診断、悪性の場合その広がりなどを検査します。悪性の場合でも広がりが少 ない場合は区域切除で手術が終了となる場合もあります。
 

まとめると…
両側の数ヶ所からの血性以外の分泌物はさほど心配いりませんが、片一方の一ヶ所からの血液性の分泌物を認める場合は専門医による検査をお勧めします。

(平成12年9月29日)
 
 
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