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   Q 手術をしない方法はありますか?
 
 
   

 
 
乳癌の治療には主なものとして「手術療法」「化学療法」「ホルモン療法」「放射線療法」があります。乳癌の治療はこれらを組み合わせて行いますが、乳房温存術の普及で乳房は残せるようになってきたとはいえ、手術療法は避けて通れないのが現状です。しかし、乳房にメスを入れず、乳癌を治癒することができたらどんなに幸せでしょう。この夢のような事態が現実となりつつあります。早期乳癌に対して手術前に化学療法(抗癌剤投与)を行い、手術を施行した結果、切除された病巣の顕微鏡的検査にて、癌が残っていないものが存在することが判明されたのです。現在は手術を前提に行っているので、これを術前化学療法といいます。
 

 
この治療には歴史があります。最初は切除不能の大きな進行乳癌に対し、手術ができる状態までもっていくために行われました。1990年代になると、乳房温存療法が普及してきたと同時に、大きなしこりを温存療法可能な大きさ(現在は3cm以下)まで縮小するために行われるようになりました。そして現在は、小さなしこり(早期乳癌)に対して使用されるようになっています。
 

 
どのような抗癌剤を使用すれば効果があるかという研究は、世界的に行われています。その代表的な研究に"NSABP B-18"と"NSABP B-27"、2つのトライアルがあります。これは、抗癌剤を手術前に投与するのと、手術後に投与するのとどちらが効果的かというトライアルと、抗癌剤の種類の組み合わせでその効果がどうなるかというトライアルです。いずれも手術により、明らかに癌が消失している症例が出現しています。実際、NSABP B-27のトライアルでは、ある種の抗癌剤の組み合わせ(アドリアマイシン+サイクロフォスファマイドとタキソテール)で完全に癌が消失する率は26%という数字が出ています。実に画期的な治療です。
 

 
抗癌剤による脱毛は治療が終了してしまえばもとに戻ることですが、乳房の損失は一生のことです。ですので、これを回避できれば何よりであり、このような治療法が近い将来行われるようになると思います。といいつつ、これは早期乳癌に対する治療なので、まずは乳癌を早期で発見できるよう、乳癌検診および自己検診を定期的に行うことを心がけましょう。

(平成15年8月18日)
 
 
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