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   Q 乳がんを確実に診断する方法はありますか?
 
 
   

 
 
わが国の乳癌発生率は食生活などの西欧化につれて、近年急激な上昇傾向にあります。厚生省の統計白書によれば、2015年には乳癌は成人女性の癌罹患率の第1位になることが予測されています。この先、乳癌による死亡率を低下させるためには早期に発見し、治療することが必要であると考えます。
 
 
乳腺は表在性の「臓器」であり、乳腺疾患の多くは腫瘤(しこり)を主訴としています。ですので、直接目で見て、手で触れることができ、病変の確認は比較的容易です。また最近は、超音波診断やマンモグラフィーの発達もあり、乳腺の腫瘍の診断率は非常に高くなってきていますが、確定診断には形態学的な診断を必要とします。
 
 
現在、最終的な癌(悪性腫瘍)の質的診断は、顕微鏡を使用し、病理学的に行ないます。この病理学的検査は、「手術で腫瘍の一部を切除して顕微鏡で診断する組織診」という方法と、「皮膚を切開することなく注射針などを用い、材料(細胞)を採取し顕微鏡で診断する細胞診」という診断法があります。この細胞診を乳癌の診断に用いる時は、乳腺からの分泌物をスライドガラスに塗り付けて染色し、顕微鏡で診断する方法と、採血に用いる程度の針で、直接病巣(腫瘍)から細胞を採取し、染色し顕微鏡で診断する方法があります(穿刺吸引細胞診)。 最近では、乳腺腫瘤に対して治療方針を決定するために、この穿刺吸引細胞診を積極的に用いる施設が多くなってきました。また、この穿刺吸引細胞診は現在、あらゆる臓器の病変に対して行なわれています。
 

*その長所として*
1.手技が簡単で経済的である(患者に時間的、経済的負担をかけない)。
 
2.精神的、肉体的負担が極めて少ない(くり返しの検査も可能)。
 
3.病巣の広い範囲から材料(細胞)を採取することができる(病巣の見落としが少なくなる)。
また、乳癌は女性に多いことから 美容整形上の利点もあります。
 

 
現在この細胞診断を積極的に活用し、悪性であれば直ちに手術を行なう施設も増えています。この細胞診を外来で行なうと、組織診断を用いた場合に比べ、悪性(ガン)であった場合、検査から手術まで7日ほど短縮できるとの報告もあります。現在の検査法、診断法は、材料が日々微量および微少化し、今まで以上に患者様の負担の軽減化が進んでいます。それを考えると、この細胞診も、患者の利益を最優先する優れた診断法のひとつであると考えられます。
 
〜マンモトームを使用したステレオガイド下乳房組織生検法〜
この方法は穿刺吸引細胞診のように細い針を用いて細胞ではなく、組織を採取することのできる方法です。マンモグラフィー(画像診断装置)で触知不能な癌を否定できない病変等に対し、デジタルステレオ撮影により位置を計算し、ここから正確に材料吸引採取します。この方法は組織診断ですので結果がでるまで少し時間を要しますが、細胞診断のように検査時間も短くて済み、手術に比べて患者に対しての侵襲が少ない診断のひとつと考えますので、ここに紹介いたします。
 
協力:片山 博徳(日本医大多摩永山病院 病理部)/片山 昌代(井上クリニック 検査室)
(平成13年4月5日)
 
 
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