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   Q 男性にも乳腺の病気はありますか?
 
 
   
 
男性には乳腺組織が存在するのでしょうか? 答えは「Yes」です。前回、乳腺の発生について述べましたが、胎生期末期から活動を始める胎児の乳腺は、出生後約2週間で分泌液(奇乳)を出します。男性でもこの現象は見られますが、男性の乳腺の発達はここまでで、おっぱいは女性のように膨らんできません。しかし、ふくらみこそしませんが、男性のおっぱいでも乳腺組織は存在します。男性の乳癌は無いと思っている人が多いようですが、乳腺組織をもっている以上ありえます。しかし、女性より乳腺組織がはるかに少ないので、その頻度は、女性の乳癌患者100人に1人の割合といわれています。男性で乳腺がはれてきたらやはり注意したほうがよいでしょう。
  

 
しかし男性の乳腺が腫れる原因のほとんどは乳癌でなく、女性化乳房という現象によるものです。女性化乳房には2種類あります。

  
思春期の男子児童が急におっぱいが腫れ、シャツに当たると痛いということで、お母さんを伴って乳腺外来に受診することがあります。しかし心配することなかれ。これは思春期乳腺肥大症といい、思春期を迎えた男子児童の約60%に見られる現象で、何もしなくても数ヶ月で消失します。思春期乳腺肥大症は一側、または両側に生じることもあります。
 

 
一方、成人以降の男性に生じる女性化乳房には、肝機能障害による内分泌・代謝異常・薬による薬剤性のものなど、さまざまな原因があります。お酒をたくさん飲む人のおっぱいが、急に大きくなってきた場合は、肝硬変を含む肝機能障害が見つかることがあります。内分泌異常によるものとしては、睾丸機能の低下(先天的睾丸機能不全・ウィルス性・外傷性・腫瘍性など)と、女性ホルモン過剰産生(睾丸腫瘍・肺癌の一種・甲状腺機能亢進症・副腎疾患など)などが原因となります。薬物による女性化乳房の原因薬剤は、女性ホルモン・ジギタリスという強心剤・血圧の薬・胃潰瘍の薬・結核の薬・抗けいれん剤の一種・抗精神病約等がありますが、これらの薬剤を中止するか、女性化乳房をきたさない他の薬剤と変更することで、1〜3ヶ月で治癒します。もしもこのような症状が生じた場合は、主治医にご相談ください。また数パーセントとはいえ、乳癌が潜んでいる場合もあるので、乳腺専門医に一度は否定しておいてもらう必要があるかもしれません。

(平成13年7月31日)
 
   
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